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船の中で私がいた所には10コぐらいの区画があったのですが、結局4人しか使わなかったので結構ゆったりとしていました。逆にツアーの人なんかは場所を絶対確保してあるかわりに、詰めて取ってあるのでなんだか可哀想。ほかがガランとしててそこだけ密集地(^^;)自由席なので広がればいいのになあ。ダメなの?
目覚めよく6時前ぐらいに起きる。固いじゅうたんで心配していたが体も痛くない。今回の旅でデジカメ撮影する気マンマンの私は早速外へ出てみる。写真では分かりにくいが朝日が照っててきれい。ひさびさに見たなあ水平線。一面が海。実は撮影してる所はエントツみたいなのがあってゴーーーーッという音がかなりウルサいのだが、写真はいいなあ(笑) しかし一晩しか船で移動していないのに海が何だか綺麗な気がする。大阪の海はどれほど汚いのか。 しばらくすると朝6:00起床(だったかな?)の音楽とアナウンスがスピーカーから聞こえる。おお結構早起きだったのねボク。と思いきや船内食堂に長蛇の列が。どうやら朝食バイキングに並んでいたようだ。そういえば昨日の夜も夕食バイキングやってたなあ。おにぎり食べたから行ってないけど。ちなみに朝800円で夜1300円だったような気がする。夜はいいとして朝食800円ってかなりのブルジョア。なので私は船内に売っていた宮崎梨のジュースで我慢する。 食堂のほうも一段落ついた時にアナウンス。 「予定の8時20分を10分程早く到着いたします。」 ほえーそうなのか。まあ、一通り見学も撮影も終わっていたのであとは到着するのを待つばかりです。 …………………んでもって宮崎港着(笑)。 私たちバイクは徒歩の人と車が全て降りた後らしい。理由は、バイクって隅っこにまとめて置いてるので出る時は真ん中の車が邪魔をして出せないのだ。そんな事より私には別の不安要素で頭が一杯だった。それは「バイクを一発で発進できるかどうか」という事。なぜかというと私のバイクはすこぶるエンジンがかかりにくいのだ(汗)。ただでさえエストレヤはノーマルのエンジンのかかりにくさには定評があり、その上サンデーライダーな私は毎日エンジンをかけているわけではない。う〜む、エンジンかけて一発エンストはさすがにカッコ悪いなあ(汗) という事で、オモリや固定ロープをはずされて「どうぞ」と言われた私は、まるで暴走族のようにフルスロットルで爆音を響かせながらエンストしないように船を出た……おそらく船員の兄ちゃんは不思議がっていた事だろう(汗) とりあえず船を出た所で止まる。バイクのエンジンは意外に止まらなかった(なんだよ)。 ああ!九州の宮崎にきたんだあなんて思ってみるも、よく考えたらバイクがメインになる今回の旅では、これからは私の足よりもまずこのバイクの車輪がイチ早く新境地を踏むのかとバイクにちょっと嫉妬してみる。 さておき宮崎、宮崎、、、みやざき、、。食べ物?観光地?…宮崎から何も思い浮かばない(すいません笑) というわけで、いきあたりばったりする所が思いつかなかった私はこの足でそのまま鹿児島を目指す事にした(笑) これもいきあたりばったりの旅か? 宮崎から鹿児島へ行くにはいくつかルートがあるのですが 、最初にも書いたように超方向音痴の私が選んだのは「10」の目印をずっと進みさえすれば鹿児島に着くという国道10号で行く事にしました。 さあレッツゴー!! ……。 早速というか10号線すでに見失ってるんですけど(汗) で、“宮崎”にいる地元オバちゃんに「“鹿児島”ってどっちですか?」といった激イタ恥ずかしい質問をしてしまった後に、来る途中で見かけた交番に戻っておまわりさんに聞く。交番最高!やさしく教えてくれるし、それに大阪のおまわりさんみたいにギスギスした感じがしない(たまたま?)。どうやら途中まで進んでいた道で合ってたらしくそのまま行くと10号線と交わるとの事。「10」さえ見失わなければもうこっちのもの。周りを見る余裕の出来た私はヤシの木みたいなのを見て「うわ〜南国〜」と思ったりしながら鹿児島へとヴァイクを走らせるのだった。 ブオーーーーーーーン。足りない。 ブオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン。 ハァハァ。え?……。 ブオーーーーーーーーーーーーン!!!!!! 「10」の目印に沿って広い道や「これは民家の路地なのでは」と思うような狭い国道10号線をひたすら南下し、途中で止まるタイミングを失った私は宮崎なんかには目も暮れず(笑)、結局休憩なしで鹿児島に着いてしまった。 ちなみに鹿児島入りした時の海沿いの道はかなり最高でした。ツーリングに来る人の気持ちわかるなあ。これこそデジカメで撮影したかったのですが運転中なのでそうも行きません。本当に綺麗なものっていうのは案外、記録には残せないものなのかもしれませんね。
鹿児島、あ、暑い!!何て暑さだ。ただ大阪のようにジメっとした暑さは無くて、太陽がカーーッと照らしてる暑さだ。これが南国か(そればっか)。 所要時間3時間半とチョイ。お昼の12時だった。 何時に着くのかわからず、おそらく夕方ぐらいかなあなんて予想してたんだけど、思いのほか早くついてしまった。これから何しようかな。そうだとりあえず屋久島行きの船が何時に出るかを調べなくては。港へGO! 港近くは商業立地が悪いのか、建物もまばらで景色は綺麗。地元の人には普通の景色でも私には旅の気分も手伝って一段と心が和みます。 港には「北ふ頭」と「南ふ頭」がある。どっちだろ?とりあえず北ふ頭へ向かう。 するとロビーには屋久島行きの船を待つ人達がゾロゾロ。何!?今日中に屋久島へ渡る事が出来るのか。な〜んだ〜てっきり今日はここに泊まらないといけないのかと思っちゃったよ。と思ってよく見ると確かに今日中に屋久島に行ける船は出ているものの、それは「高速船トッピー」という船でこれは人間専用、つまりバイクや車は駄目なんです…トホホ。 そして私が実際に乗ろうとしていた「フェリー屋久島2」は南ふ頭でした。かすかな望みを持ちつつ南ふ頭に行くと…………朝の8時35分出港(ToT;) 結局、思った通りここでお泊まりのようです(汗) あの〜いま真っ昼間なんですけど、これから明日の朝まで私に何をしろと。 約18時間ぐらいのご褒美をもらって開き直った私は、ゆっくり時間を過ごそうとまず海を眺めにいきました。 ふ頭なのですぐ裏手が海なんですが、乗船場所の入り口封鎖してるのに、人が入れる程のスキ間空き放題。何て平和な所なんだろう。まあチケットが無ければ船には乗れないんだけど。
結構な黄昏タイムだったけどやはり時間は有り余る。この近くに何か面白いものは無いだろうかと鹿児島港近辺の街をバイクでグルグルグルグルグルグル回って散策する。と言うよりただ迷いまくって戻れなくて泣きそうになってただけなんですけどね(笑) だってね同じような道が何ケ所もあるんですよ。コンビニを目印に回ってたんですけどよく見るとさっき見たのはたしかサンクスで今度見るとその場所がローソンになってる(汗)グルグル回っていたらサンクスとローソンが入れ代わり廃業と開業をくり返している。それぐらいそっくりな景色。後半はずっと「こう行くと南ふ頭に行ける。よしもう一回行って戻ってこよう」という感じで教習所のコースを覚えるみたいになってました。 それにしてもパっと見、、、、、、なーーんにもない!!!!
ひととおり道を覚えた私は(笑)、時間を潰すために南ふ頭に行った時に見つけた「かごしま水族館」に入る事にした。まあ綺麗な魚を見ながらまったりと時間を過ごすのもいいだろう、なんて入口に。「1,500円です」と予想を上回る事を言ったおねえさんをメデューサ並みに睨み付けながら、しぶしぶ支払い水族館の中へ。 中には南国だけに綺麗な魚がいっぱい………気持ち悪い。 一番はじめに見た大水層ですが、基本的に私は「デカイもの」が駄目なんです。何故だか恐怖を感じてしまうのです。広島の宮島に言った時も大きい鳥居を見て鳥肌が立ちました。なのでデジカメ撮影が終わるとその場はそそくさと後に。 その後はたしかに綺麗な魚もいるにはいたんですがほとんどが深海魚のようなイビツな形をした魚達。2mをゆうに超えるウナギみたいなのもいるし、人間の頭がすっぽり入っちゃう口をした魚など。うーむコレが売りなのだろうか?アロワナがすごくかわいく見えてしまいました。デカいしグロいのがいっぱい!しかも特別展示でやってるイチオシ展示が「クラゲ展」…確かに神秘的で良いけど。チョイス的に勘弁してくれ。 地下に降りると見れるイルカの遊泳している姿。イルカデカイよ。コワイよ。遠くで見たりイラストだとスゴク可愛いイルカですが、実際間近で見たイルカの目には殺意さえ感じました。ラッコはまあまあでした。 まあこれも一つのネタと思えば良い経験ですが、そろそろ限界だったので1,500円の元を取ったかどうかわからないうちに出てきてしまいました。
水族館を出て、空をみると徐々に赤くなってくる。そろそろ夕方か。ここでふとある事に気付く。「今日は朝に買ったおにぎり一個しか食べて無い」何か食べないと、どうりでおなかが減っているはずだ。せっかく鹿児島まで来たんだから鹿児島らしい食べ物が食べたいなあ。といっても鹿児島って何が有名なんだろう?とりあえず先ほどの繁華街天文館通り(後でわかったが実際は横道で名前が違う)までごはんを食べに行く事にする。道はバッチリ覚えているしね(笑) …ちょっと迷って天文館通りに着いた私は(笑)、ひととおり歩いてみるが何が良いのかわからなくなった。そこで悩んでいると宮崎で道を聞いた交番の優しいおまわりさんの顔が浮かぶ。「そうか、おまわりさんなら知ってるだろう」しかも目の前は交番。私は早速、交番に入り「ぶしつけな質問で悪いんですけど…鹿児島らしい食べ物って何ですか?」と今考えると宮崎オバチャンに聞いたくらい激恥ずかしい質問に、中にいたおまわりさんたちはぽかーんとしていた。もう一度聞くと黒豚肉とかラーメンとか。焼肉屋に一人で入るのはさすがに勇気がないのでここはラーメンだな。どこが良いか聞くと「立場上どこが良いとは言えないが」と言いつつ良さそうな所を何軒か教えてもらった。テクテク歩いていくと一番押していたお店が何と事もあろうに定休日。そうそう九州には来れない私を定休日で追い返すとは良い度胸だと思いつつ、ここは違うお店の「こむらさき」へ入る事にした。
食べる物も食べてやっと落ち着いた私は、とりあえず南ふ頭にもどる。 なぜ戻ったかというと南ふ頭のロビーは広いし誰もいない。それに何と言ってもクーラーが効いていてテレビが付いている(笑)20時までだったが時間一杯いた。 今日一日の中では迷った時間が一番長かったなあ(汗)まあこれも良い経験になったかな。 今日は鹿児島に足留めだけど、明日はいよいよ屋久島。一日の足留めがより一層屋久島への気持ちを高めてくれる。九州はあくまで通過点で本命は屋久島!待ってろよ屋久島。
今日は鹿児島泊なのである。いっその事、南ふ頭のロビーに泊まってやろうと思っていたのだが20時になったら閉まってしまうとの事なので、それも出来ない。 泊まる所がない。しかし焦りはしません。ちゃんと手は打ってあったのです。 実はさきほどおまわりさんに聞いた時にネットカフェは無いかと一緒に聞いていたんですが、ちょうど交番の横の建物がそうだった。何たる偶然。という事で本日は、先ほどの天文館通りにあるインターネット・マンガ喫茶にて一夜を過ごす事に決定。 22時からのナイトコースで朝までいようと考えていた私はモスバーガーで時間を潰してからネットカフェに入る。バイクはさすがに交番の近くなので駐車場に預けました。 しかし鹿児島まで来てオールナイトのネットカフェで一夜を過ごす事になるとは(笑)
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